◆　カバさん新聞　◆

第１９回　ドクターコラム　(2013-06-04)

こども



私には子供が二人います。
下の息子は、今年の１月に4400グラムという立派な体格で生まれました。
上の娘は、2才4ヶ月です。下の子が生まれてからというもの、お母さんの特等席を取られたということも重なり
現在はイヤイヤ期真っ盛りです。「～する？」と言えば、「～しない」と返し、「～しちゃだめ」と言えば、「～する」
と言って聞きません。生まれたばかりの子を妬み、髪の毛をひっぱってみたり叩いたりしてしまいます。
私と妻とで顔を見合わせ、どうしたものかと悩むことが多々あります。
そんな中、今年のゴールデンウィークは家族で実家に帰省しました。その帰り道でのことです。
Uターンラッシュで高速道路は50キロの渋滞。案の定、子供達はぐずります。下の子はおっぱいを飲んでは寝る
だけなので扱いは簡単です。しかし娘はそうもいかない年頃です。途中で休み休み帰るのですが、やはり眠い時はどうにもなりません。いつもなら眠い時はだっこをすれば自然と寝るのですが、今はチャイルドシートに乗っている為だっこができません。それではせめてもと、　手を繋いで欲しいとせがみます。妻は助手席に座っているので、無理な態勢で手を伸ばし繋ぎます。しかし、しばらく手を繋いでいてもなかなか泣き止みません。
すると娘はこんなことを言い出しました。
「車乗ってるときいつまでも手はつなげないね、いつまでも泣いてたら弟が起きちゃうね、家に着いたらだっこ
してね。」
そんなことを言いながら眠りに落ちました。
弟に嫉妬ばかりしていると思っていたのはついこの前までのことで、実際のところ娘は多くの事を理解していた
ようです。２才児と言えど、自制心と人を思いやる気持ちを持っているんだな。と、そんな娘の成長を嬉しく思う
反面、親である自分の行動を戒められるように感じました。

後日、帰宅した私に妻からこんな通報がありました。夕飯の時間にも関わらずふざけて踊っていたら、味噌汁の
お椀をひっくり返してしまったとのことです。
まだまだこれからも多くのことを子に伝えなくてはいけません。
それと同時にこれからも子から学ばせてもらうことがありそうです。
.
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 岸田歯科医院　小池　慶


カバさん新聞一覧へ