◆ カバさん新聞 ◆
カバさん新聞 №66 (2011-03-03)
歯の健康を損なう二大原因~虫歯と歯周病~
虫歯は歯の喪失の主要な原因になっています。歯科疾患実態調査では、成人の9割以上が虫歯を経験しています。また、40歳以上の約4割の人が虫歯が原因で歯を抜いており、大人の虫歯の増加が危惧されています。歯を失うもうひとつの大きな原因が歯周病です。歯周病は痛みがないため、気がつかないうちに進行して歯が抜け落ちるほどの重症になることもあります。
体の中でも丈夫で一生ものだと言われる「歯」。丈夫な歯で元気に過ごす為にも、虫歯・歯周病の正しい知識を身につけて予防に役立つ生活習慣を心がけましょう。
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☆虫 歯
どんな病気?
口の中の細菌が作り出す酸によって歯が溶けて黒くなったり穴が開いたりします。
進行すると歯の内部の神経に達して痛みます。
原因
「歯の質」「細菌」そして最も大きな原因は「食べ物」の中に含まれる糖質です。
糖質から歯につきやすいネバネバした物質を作り出し、歯に付着し歯垢になります。歯垢が作り出す酸によって表面のエナメル質が溶かされる為に起こります。
☆歯 周 病
どんな病気?
歯と歯ぐき(歯肉)のすき間から細菌が侵入して歯ぐきに炎症を起こします。
進行すると歯を支える骨を溶かし、歯が抜けます。
原因
歯と歯ぐきの境目にできた歯垢(プラーク)や歯石に細菌が繁殖して起こります。
ストレスや喫煙、不規則な生活習慣なども原因となります。
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~虫歯予防に効果的な3つのポイント~
*就寝前の歯磨き…虫歯は就寝前の唾液が出にくい時間帯に作られます。
*口の乾燥を防ぐ…ストレスや緊張で口の中が渇くと唾液不足になります。ガムや洗口液を利用してお口に潤いを与えましょう。
*間食の回数を減らす…食べる回数の増加は、唾液による歯の修復時間を不足させす。
~歯周病を防ぐために摂りたい栄養~
*ビタミンC…不足すると歯肉の粘膜がもろくなり、炎症を起こしやすくなります。
*コエンザイムQ10…抗酸化作用によって歯肉の炎症を抑制します。
*葉酸…歯肉の炎症の抑制、出血の防止、歯垢の除去、変色した歯肉をピンクにするなどの働きがあります。
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