◆ カバさん新聞 ◆
カバさん新聞 秋号 №62 (2009-11-16)
☆虫歯や歯周病は文明の病?☆
虫歯とは口腔内の細菌が作った酸が歯を溶かすのですが、このことが解明されたのが19世紀末のことで昔は過酷な治療が行われていたそうです。
古代の人々は虫歯になった時、まじないや麻酔効果のある植物を利用したり手に負えなくなれば理髪師が抜歯したり道端で大道芸人によって抜かれることもありました。しかし、原始時代では人間も虫歯自体存在しなかったと言われています。調理という技術がない時代では野生動物と近い食生活だったからです。つまり、硬い食べ物をよく噛むことで唾液が分泌し口腔内の細菌を洗い流すことで、酸が中和していたのではないでしょうか。調理法を人類が覚えると食べ物が柔らかくなり、食事での噛む回数は激減してしまいました。柔らかい食べ物は歯にこびりつきやすく、虫歯や歯周病の原因になる歯垢(プラーク)が生じるだけでなく歯垢に含まれる黄色ブドウ球菌などが誤って肺に至り、肺炎を引き起こすといった調査結果も発表されています。
今からでも、歯ごたえのあるものを食べたり意識して噛む回数を増やす事などを心がけてみませんか?
☆犬や猫にはあって野生動物にはないものとは?☆
野生動物は獲物や木の実など自分の歯で噛み砕いて食べるしかない食生活では虫歯にならないそうです。でも、虫歯や歯周病は人間だけのものではありません。犬や猫など人間に飼われている動物は虫歯や歯周病になります。
人間が調理をして食べ物が軟らかくなってから虫歯になるように
なったのです。
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